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「配布から始めよう! セクシュアル・コンセント・ハンドブック説明会」を開催しました!

新年度が始まって2週間が過ぎました。この春から新しいコミュニティに入って不安と期待で胸がいっぱいなんて人も多いのではないでしょうか? そんな新たな学期をスタートさせる大学生に向けて、ちゃぶ台返し女子アクションは3月30日、イベント「配布から始めよう! セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック説明会」@ソーシャルビジネスラボを行いました。


ちゃぶじょが作成した「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」をより多くの大学生に知ってもらい、配布エリアを拡大するために開催した同イベント。当日は、今春から東大の大学院に進む学生や上智大学、慶應義塾大学、一橋大学の現役生たちが参加してくれました。イベントの内容の一部を紹介します!


第一部 Introduction


ファシリテーターは、大学生オーガナイズチーム&イベントチームのかなこ。アイスブレイクの「エピソードしりとり」に始まり、ちゃぶ女の紹介、「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」の説明などを行いました。


かなこ: 「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」は、2017年10月に、学生とちゃぶ女のメンバーが力を合わせて、取材から執筆、デザインレイアウトまで自分たちで担当して作成しました。現在、各大学での配布活動や、このハンドブックを基にしたワークショップの開催などを学生が主体となって行なっています。大学の中に制度として「性的同意」を盛り込むため、私たちも大学生オーガナイズチームを発足してサポートしています。


かなこ: 「そもそも同意ってなんだろう」という人もいますよね。そんな人のために「性的同意における大切な3つのこと」を明記しています。私たちは、同意のない行為は性暴力・性犯罪であるという考え方を根付かせたいと考えているんです。



かなこ: 「被害に遭わないためにどうしたらいいのか?」について話すことって結構多いと思うんです。夜道を歩かないとか、露出の多い服装をしないとか。でも、本当に話すべきは「そもそも加害をしないためにどうするか?」ですよね。自分の身体は自分のもので、性的自己決定権もあなたにある。性的同意について知れば、あらゆる暴力をなくすための人権意識も高まるんじゃないかなと思っています。




かなこ: 私たちは、もしかしたら性暴力被害者になるかもしれないし、加害者になるかもしれない。それを防ぐために性的同意について伝えているのですが、私たちはさらに「第三者介入」も推奨しています。性暴力を見て見ぬ振りをしない、性暴力が起こらないコミュニティを作ること。ワークショップでも第三者介入の方法について触れています。


第二部 Why is this problem important to you?


第二部では、参加者とのワークを展開。「どうしてここに来ようと思ったのか?」「性的同意を広めようと思ったきっかけは?」など参加者同士で話し合いました。


それぞれが普段のコミュニティの中で感じる問題意識、自分自身や友人の過去の体験、自分の中に無意識に存在する加害者性への不安など、バックグラウンドはさまざまでした。


かなこ:「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」は、会話のツールにしてほしいと思って作りました。サークルとかゼミとか周りの学生に性的同意の大切さを伝えて、仲間を増やして、共感の輪を広げてほしい。例えば、上智大学のSpeak Up Sophiaは、ワークショップをたくさん開いてくれていて、ウエルネスの教科書に性的同意について掲載することが決まりました。また、東京大学では、「ジェンダーやフェミニズムに関心を持とう」ということで、ブッククラブやワークショップをやっています。早稲田大学は、次回のサークル講習会で、「アルハラと同じくらいセクハラも問題だから性的同意が大事」という説明を行えるように準備しています。創価大学のビリーブ・キャンペーンは、性的同意に関する署名活動を行なって、学長に提出。その結果、国際教養学部、教育学部、文学部の3つでワークショップができるようになりました。


各大学の話を聞いて、「自分の大学ではどうだろう?」と考える参加者たち。ハラスメントについて対応してくれる機関があるのか。そもそもジェンダーやフェミニズムについて話ができる空間があるのだろうか。改めて、自分が置かれている現状を振り返りました。


第三部 How do you approach people?


第三部では、どうやって「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」を配布するかについて意見交換。関心がない人に対して、どのように渡すのが効果的なんでしょうか? ハンドブック制作メンバーのちひろさんがコツについて話してくれました。


ちひろ: できるだけ聞いている人に関係することを話すよう、紹介する場所によって対応を変えていました。たとえば言語のクラスで配るときには、言語コミュニケーションに関心がある人たちばかりなので、セクシュアル・コンセントも一つのコミュニケーションであることを強調しました。他には時事ネタなど、身近なニュースなどを交えて話すことも。第三者介入の話についても、みんなが関わりがあることだと伝えるように意識していました。


参加者はみんなセクハラや性暴力を自分事として捉え、現状を変えたいという共通認識を持っていたため、ワークは白熱した雰囲気に。ぞれぞれが今の自分にできることを本気で考えてくれました。目下の課題は、自分の中の加害者性に気付いていない人や身近な性の問題に対して無関心な人にどう伝えるか。「性的同意」をとることは、相手とコミュニケーションするということ。今回の説明会を通して、その大切さを伝えられたんじゃないかなと思います。


ちゃぶ台返し女子アクションでは、今年度もハンドブックの配布やワークショップのサポート、チームのコ—チングなどを積極的に行ない、新しい世代の学生たちにセクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブックを手に取ってもらえるよう活動していきます!


written by あやな(デジタルチーム)

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